町 お こ し
 お詣り好きな、母の影響を受けて、いつしかお詣りが好きになっていた私は、百観音(西口、坂東、秩父)、他諸国33観音霊場、関東36不動様、四国88ヵ所、諸国七福神等、神社仏閣をよく詣りました。
ある年の正月、江戸四宿の一つ品川宿の七福神を友人と詣りました。
大変おどろいたことには、町が七福神詣りの人々で大変な賑わいを持っていたのです。千住の町にもこの賑わいがあったらいいなと、友人と話しながら詣りました。ふと、もしかしたら、千住も江戸四宿の一つ、七福神が祀られているのではないだろうか?以前から千住の町に七福神巡りを起こしたいと、思っていた私に、この品川宿七福神詣りは、一つのヒントを与えてくれました。
千住の町に七福神を起こしたい、千住の町にも七福神詣りが出来れば、品川の町の様に町が、賑やかになる。そんな私の気持ちが東京新聞社のある記者の耳に入り、私のところにインタビューに来られました。

 早速、正月、江東版に大きく永見さんの初夢「千住の町に七福神詣りを」と題して掲載されました。数日後、町を歩いていたら一人のおばあさんに「永見さんですネ、来年は楽しみしています。ぜひこの町に七福神を起こして下さいネ」と声をかけられました。

このおばあさんの一言が私に拍車をかけ、やる気を起こさせたのです。私は、はやる思いで、まずこの町にあるかもしれない七福神を友人と探して歩きました。
すると、やはりあったのです。大黒天(本氷川神社)、毘沙門天(勝専寺)、弁財天(氷川神社)、恵比寿天(千住神社)と四体ありました。あと三体が見つからず、どうしたものかと考えた末、三寺さんに祀って頂くことにしました。長円時、不動院、源長寺の三方のご住職は町の活性化になるのであればと、心よく引き受けて下さいました。
こうして千住の町に七福神詣りを起すことが出来たのです。千の寿を呼び込もうと、「千寿七福神」と命名しました。そして尚、鯨岡兵助さん口添えを頂き奥の細道を入れ、「奥の細道千住宿千寿七福神」と命名。
こうして誕生したばかりの千寿七福神は知名度0です。

折角誕生した、この千寿七福神を参拝客の心のよりどころとして、どんなカラーの七福神にしようか、そして千住の町の知名度を上げるためにどう世間へ広めようか?
絵師の板橋さんご夫妻と友人達と考えました。
まず板橋さんに色紙の絵を依頼、そして、船にのった七福神のポスターの絵も依頼。4ヶ所の駅に横断幕をつくり、ポスターは1000枚印刷、道しるべとしてのぼり旗も50本を作りました。
起こすからには日本一の七福神をめざす勢いで友人達がボランティアで頑張って下さいました。丁度一昨年(平成3年)他界した前社長、母の供養という気持も入り混じり、熱が入りました。
先日JR主催の「駅からバイキング」の時は2000人プラス別グループで2500人の団体の参拝客が千住の町に下りた時は、地響きさえ聞こえ、うれしくて、今までの苦労がふっとんで行ってしまいました。
千寿七福神詣りで、人々がこの町に下りて、この町が少しでも栄えうるおえば、これほどうれしいことはありません。一町人の私達が友人と力を合せ、この千住の町に七福神詣りを起せたという事実に素直にうれしく思います。
元旦か三日まで七寺社の一寺社に必ずおりますのでお立寄り下さい。インターネットを見たとお声をおかけ下さい。七福神事務局にて、たる酒のふるまい酒も用意してお待しています。

お問い合わせ

〒120-0034
東京都足立区千住2-62
tel 03(3888)7372